研修★パワーハラスメントとメンタルヘルス
2019.2.1 - [セミナー・研修]
1月31日(木)、パワーハラスメントに関する研修が行われました。
講師は職員総合教育研修室の福原智子さんです。
※職員総合教育研修室は弘前豊徳会の職員研修を行う部署です。
いまや「ハラスメント」という言葉は良くも悪くも市民権を得て、耳慣れないハラスメントもたくさん聞こえてきます。
例えば「ヌーハラ」。ヌードルハラスメントとのことだそうですが、日本人が麺類をすする音が外国人にとってはハラスメントにあたるとか・・・「ハラハラ」といって、なんでもかんでもハラスメントと騒ぐ、その発言こそハラスメントだ、というものもあるそうです。
ハラスメントと業務上の注意は異なります。
業務上必要な指導は、相手がどう受け止めようとパワーハラスメントには該当しません。ハラスメントと騒ぐあまり、業務に支障をきたすようでは本末転倒ですが、指導の仕方にはやはり注意が必要です。
・人が見ている前での大声の叱責
・感情的な表現
・立たせたままで何時間も叱り続ける
今回はいくつかのハラスメント事例について、グループ討議をしました。
「朝の挨拶、上司は他の社員には笑顔で「おはよう」と言っているのに、
私には無表情で「おはようございます」と言う。」
これは割と意見が分かれた件です。「悪意を感じる」としてハラスメントと捉える意見もあれば、「言い方はどうあれちゃんと挨拶を返しているので許容できる」という意見もありました。
福原さんとしては、自分がされたらどうか、と考えた時、問題視すべきであり、対応すべき事例とされていました。これは実際にあった相談とのことで、相談者は結果的にその勤め先を辞めたそうです。
厚生労働省はパワーハラスメントをこう定義しています。
同じ職場で働く者に対して
職務上の地位や人間関係などの有意性を背景に
業務の適正な範囲を超えて
精神的・身体的苦痛を与える
または職場環境を悪化させる行為
ハラスメントが事業所に及ぼす影響も見過ごせません。
コミュニケーションとチームワークが悪化し、モチベーションやモラルが低下。部署全体の業務パフォーマンスも低下し、ひいては事業所イメージの悪化・・・
古い価値観に固執せず、相手の立場に立ち、想像力を働かせることが求められています。