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研修★職業倫理Ⅰ 介護の事件

2019.5.30 - []

5月28日(火)、5月29日(水)に全職員対象の「職業倫理Ⅰ 介護の事件」の研修が開催されました。
講師は職員総合教育研修室の柳田一男室長です。研修テーマにもなっている職業倫理とは、簡単に言うと仕事を通じて社会的役割を果たしていくなかで、守るべき決まりのことを言います。
倫理・法令遵守は、職種にかかわらず重要な問題です。特に介護サービスは、人の命や尊厳にかかわる仕事である以上、そこで働く人たちにはより高い意識が求められます。
今回は介護職に求められる倫理・法令遵守について、他県で実際に起こった介護施設での事件をもとに考えてみます。

事件①
有料老人ホームで2014年11月~同12月末にかけて入所者3名がベランダから転落死。

事件②
介護老人保健施設で2017年7月末~同8月中旬にかけて入所者5名が相次いで死傷。

どちらの事件も加害者はそれぞれの施設で働いていた元職員で、

・激昂しやすく、感情のコントロールができない
・仕事に対する不満があり、ストレスを感じていた
・家庭内での問題を抱えていた

などの共通点がありました。
どちらもあってはならない事件ですが、原因は職員の資質の問題だけではありません。施設側の職員に対するフォローが十分ではなかったことや、同僚、上司に相談できる環境ではなく、問題を1人で抱え込み、孤立していたことも事件を起こすきっかけとなったようです。

職場内では誰しもが事件の当事者になり得るということを自覚しなければいけません。
そして事件を起こさないためにも、日々職場内でのモラルや倫理の質を高めていく必要があります。
そのために大事なことは職員同士で「対話」する時間を持つことです。対話を重ねながら時に自分の行動、価値観を疑い、相談し、職員同士がサポートし合える環境をつくり上げることが重要です。

職員全員に職業倫理について共通認識を持ってもらえるよう、今後も繰り返し研修を行っていきます!

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