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研修★健康サポート薬局の機能と役割について★第二地域包括主催

2019.6.18 - []

6月18日(火)、健康増進に関する研修会(弘前市第二地域包括支援センター主催)が、勤労青少年ホームにて行われました。
講師は株式会社ファルマが運営する藤代薬局の薬局長 木村匡宏さんです。

青森県内には「健康サポート薬局」が19件あります。
弘前市内には5件あり、木村さんが勤める藤代薬局はそのうちの一つです。

※健康サポート薬局とは
厚生労働大臣が定める一定基準を満たしている薬局として、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品に関することはもちろん、介護や食事・栄養摂取に関することまで気軽に相談できる薬局のこと。(日本薬剤師会HPより)
このマークがついている薬局が目印です。

この研修会では
1.サポート薬局の役割について
2.お薬に関するQ&A
について木村さんより話されました。

健康サポート薬局はかかりつけ薬局の機能(①服薬情報の一元的な把握・管理、②24時間対応・採択対応、③かかりつけ医を始めとした医療機関等との連携強化)とともに、健康サポート機能(①居宅・包括・デイサービス等との地域連携、②薬剤師の資質確保、③薬局の整備、④健康サポート薬局マークの表示、⑤要指導医薬品を取り扱う、⑥土日も開局するなどの対応、⑦健康相談・健康サポート)を持っています。
一定の厳しい基準をクリアした質の高い薬剤師がおり、地域と連携しながら健康や薬に関する相談等を行います。

お薬に関するQ&Aでは、実際に起こった事例から薬のことを学びました。

 Sさんはおじいさんと2人暮らし。ある日腰を痛めてしまいました。「腰が痛くて動けない…そうだ!おじいさんの貼り薬があったわ」腰に貼ってみました。しばらくしておじいさんが帰宅すると、たおれているSさんを発見しました。
 この事例では、この貼り薬はシップではなく、心臓の薬だったのです。貼り薬には様々な種類があり、呼吸を楽にするもの、認知症の薬などもあります。要は、他人の薬をもらってはいけない!ということなのです。

また、飲み合わせクイズも会場の参加者とともに考えていきました。

・血圧の薬はグレープフルーツジュースと飲んではいけない?
・心臓の薬を飲んでいる人は納豆を食べてはいけない?

会場では「どちらもバツだろう」という声が聞こえました。

正解は「マルでもありバツでもある」です。
一部の薬に飲み合わせを注意しなくてはいけないものがあり、ほとんどの薬は一緒に飲んでも大丈夫なのだそうです。納豆と一緒に飲めないのは「ワーファリン」という薬だけです。

テレビなどで健康に関する情報はあふれておりますが、飲み合わせや、薬が増えた時、減らしたい時など、その都度専門家に相談して欲しい、と木村さんはおっしゃいました。
質疑応答では、参加者より様々な質問が飛び交いました。
「お年寄りは何種類もの薬を飲んでいる。薬の総量に上限はないのか、気になっている」という質問には
「薬の総量に規制や上限はありません。例えば、心臓を悪くすると、血圧を下げる薬、血をサラサラにする薬、心臓の働きを助ける薬…とだいたい4つくらい処方されます。そこに合併症で糖尿をやっているとさらに2つ、人によっては副作用で咳が出ることがあるので、咳止めがプラスされることもあります。そして、これらはやはり必要だから処方されています。」
と、とてもわかりやすく回答いただきました。

最後に
「病院の先生には言いづらくて言えないが薬局には言えるということもあると思います。医師への橋渡しもできることもあります」「薬局はふらりと立ち寄ってゆっくりしていけるところです。健康な人でも気軽にいらしていただきたい」とのことです。

健康サポート薬局について学んだとともに、薬局をとても身近に感じた研修でした。
木村さん、ありがとうございました!

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