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研修★脱水対策と経口補水~株式会社大塚製薬工場様~

2019.7.19 - []

7月16日(火)、外部講師をお招きし、「脱水対策と経口補水」というテーマで全職員を対象とした研修が開催されました。講師は株式会社大塚製薬工場の三浦一将氏です。

これからの季節、特に注意しなければならない熱中症について、日頃からできる熱中症対策や脱水の予防、脱水状態になってしまった時の対処法などをお話して頂きました。

熱中症は高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、脱水状態になったり、体内の調整機能が上手く働かないことで起こります。体温の上昇やめまい、頭痛、吐き気などといった様々な症状の総称です。
重症になると自力で水分摂取ができなくなったり、意識障害やふらつきなどを起こし、最悪の場合は命を落としてしまうこともあります。

特に高齢者は体力が低下している場合が多く、また暑さに対する感覚も鈍くなり、体温調節が難しくなることから熱中症のリスクが高いとされています。
さらに、人体に占める水分量の割合は小児で70~80%、成人で60%、高齢者で50%と言われています。
さて、水分は体のどこに一番多いでしょうか?

答えは、筋肉です。
高齢者は水分を蓄えるための筋肉が減少し、体内の水分量が少ないことから脱水症になりやすい状態です。
そのため、常に観察し、喉が乾いたと感じる前に工夫してこまめに水分をとるように促すことが大事です。

施設で働く職員にも熱中症のリスクがあります。例えば入浴介助は高温多湿な環境に長く滞在するため、熱中症のリスクが高まります。
そして、忙しさのあまり水分補給を怠り、体調を崩してしまうケースもあるので、業務の合間にはしっかり水分補給をして、熱中症予防に努めましょう。

脱水症や熱中症の予防には、水分補給としてこまめに飲料をとることも重要ですが、食事をきちんととることも大切です。私たちは毎日の食事から約1の水分を摂取しており、食事も重要な水分補給源といえます。きちんと食事をとったうえで、飲料からの水分補給を行う必要があります。

続いて、CMでもお馴染みの経口補水液OS-1(オーエスワン)についても教えて頂きました。

大量に汗をかいた場合、水を飲むだけでは脱水・熱中症対策にはなりません。
汗をかくということは体から体液(水分と塩分)が減少するということ。
体液には電解質(イオン、ナトリウム)が含まれています。つまり脱水・熱中症対策に効果的なのは、水分と一緒に塩分・糖分を摂ることなのです。
脱水症状が出た場合には水分と電解質がバランスよく含まれている経口補水液を摂取するのがおススメです!
ちなみに、大塚製薬さんの製品に「ポカリスエット」がありますが、これは糖分がOS-1の3倍入っており、スポーツをする人向けだそうです。一方、OS-1は電解質多めで理想的な脱水対策と言えます。

OS-1を試飲した職員からは「しょっぱい」「意外と飲みやすい」「しょっぱいポカリ」といった感想がありました。この経口補水液を『おいしい』と感じる人は脱水状態の可能性が高いということになるそうです。二日酔いの時、疲れている時は是非飲んでみてください。味が変わりますよ!

咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)が困難な方のためにゼリータイプもあります。

『喉が乾いた』『頭痛がする』といった症状が出てからでは遅いので、熱中症対策をしっかりして夏を乗り切りましょう!
三浦様、ありがとうございました。

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