研修★新規採用職員9か月目研修
2019.12.9 - [セミナー・研修]
12月6日(金)に「新規採用職員9か月目研修」が行われ
対象者のうち11名が参加しました。
参加しているみなさんは、4月に入職し、業務や職場にも慣れ、
仕事を任されるようにもなり、ひとり立ちする頃です。
今回は
『技術よりも大切なものがある』をテーマに
プロ意識について考え、「バイトテロ」を取り上げながら、心身ともに健全に
職務に取り組むために必要な姿勢について研修しました。
講師は職員総合教育研修室の柳田一男室長です。
第一部★「プロ意識」を考える
介護職員としての「プロ意識」を高めるにあたり、
必要な「心得」とは・・・??
ひとり一人の意見を発表しながらまとめていきました。
Aさん「相手の立場になって考えるとか?」
Bさん「話をきちんと聞いてあげる・・・」
Cさん「一人ひとりに合った対応(個別ケア)をすることだと思います。」
発表された意見はどれも大切なことで、
大きくまとめると以下の4つになります。
●笑顔を忘れずに!
●利用者の社会とのつながりを大切に!
●ゆっくりわかりやすい言い方を!
●尊厳をもって普通の人と同じように接すること!
そして「おもてなし」・・・
求められるサービス以上の心遣い・先回りした気づかいが大切とのことでした。
介護の現場では、利用者の気持ちや思いを理解するようにつとめ、
個々のニーズや要望に合った環境づくりや
アクティビティを考えるということだそうです。
さて、この「おもてなし」の精神は江戸時代からあったようで
千利休の教え「利休七則」からうかがえます。
相手の状況や心中を察することやその人らしさを大切にするなど、
介護にも通ずる精神があったとは驚きです!
第二部★バイトテロのような行為が介護現場であったら?
介護職に必要な姿勢について。「バイトテロ」を取り上げて話し合いました。
一時ニュースでも話題となった「バイトテロ」の映像は衝撃的・・・
ワークショップでは、それぞれの立場での気持ちを考えました。
「テロをしている人たちは、遊び感覚だよね。」
「ストレス発散じゃないかな?」
「雇い主、店主はお店の評判が落ちるから困るよね。」
「でも、バイトテロをするような人かどうかは見抜けないよね。」
「第三者としては、そのお店には行きたくないよね。」
と意見を出し合いました。
それでは、介護の現場ではどうでしょう?
介護の現場はまだまだ閉鎖された空間で、身体的・精神ストレスは想像を超えます。
バイトテロのようなこと=不適切な行為・ケアがいつ起こるとも限りません。
そこで、介護の仕事の❝魅力・やりがい❞を見つけることが大切です。
利用者からの感謝の言葉や仕事の達成感、
自身のキャリアアップや職の安定性など様々ですが、
それを見つけるためにも、介護職を行う上で大切な姿勢が4つ。
①思いやりをもつ
介護者への思いやりは信頼関係を築き、相手から感謝されることが増え、
それが仕事絵のモチベーションアップにつながる。
②周りをよく見る
小さなことも見逃さず、常に周囲を把握して危険を早期発見することで
事故を未然に防ぐことができる。
③目標、向上心を持つ
利用者はひとり一人に適した介護方法は何か、どうすればより快適に過ごしてもらえるかを考え、
新しい道具や介護方法について学び続ける。
④前向きに取り組む
時には嫌なこともありますが、上手にストレスを発散し、
利用者からの意見を活かせることはないかと前向きに考える。
「技術」とは別の、介護に必要なことですね!!
周りの職員・利用者とのコミュニケーションをとりながら
バイトテロのような不適切な行為・ケアの起こりうるリスクを減らし
笑顔で前向きに過ごせる環境を目指していきましょう!