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研修★新規採用職員研修「福祉専門職に求められる倫理」

2020.4.3 - []

4月3日(金)、新規採用職員を対象に職務上の倫理についての研修を行いました。「福祉専門職に求められる倫理~人間らしさを取り戻すケアを~」というテーマで、実際にあった虐待事件の事例や認知症の方への介護技法などを見ながら考えました。講師は、職員総合教育研修室の柳田室長です。

全ての専門職において「知識」「技術」が求められますが、それを良い方に行使するために必要なのが「価値」と「倫理」です。
「○○さんがもっと健康になるといいな」「痛がってる…苦痛をラクにしてあげたい」というような「目標」や「願い」のことを「価値」といい、相手の幸せを「願う」ことや「人権を尊重して対等な人間として接する必要がある」という「意思」が「倫理」です。世間で起きた虐待事件のニュースを見て「なんでこの人はこんなことをしたんだろう」と嫌悪感を抱くのは、自身の職務への価値観や倫理観があるからです。

 

研修で視聴した「ユマニチュード」は、フランスで誕生した、認知症や寝たきりなどで薄れていく「人間らしさ」を取り戻す介護技法です。
ユマニチュードの基本は「見る」「話す」「触れる」「立つ」です。相手の目を見つめて、やさしく語り掛け、子どもや恋人を手をつないだり触れるようにすることで、「あなたを大切に思っています」という思いが伝わり、安心感を与えます。

 

最後に柳田室長は「介護をする自身も、介護を受ける利用者様・入居者様も血の通った人間です。温かい手で、心で、言葉で、自身の職務に誇りをもって従事してください」とまとめました。

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