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新入職員向け研修★認知症を理解する

2020.6.10 - []

6月9日(火)、新入職員を対象に研修を行いました。テーマは「認知症を理解する」、認知症についてと私たち介護職員が心がけるべきことについて学びました。
講師は職員総合教育研修室の柳田室長です。

「認知症」とは病名ではなく、病気などによって起こる症状です。いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりしたために様々な障害が起こり生活する上で支障が出ている状態を指します。
老化による「もの忘れ」とは異なり、比較すると以下の違いがあります。

老化による物忘れ 認知症
原  因 脳の生理的な老化 脳の神経細胞が壊れたり死んでいくことによる
自  覚 忘れっぽいことを自覚している 忘れたことの自覚がない
日常生活 支障はない 着替えができないなどの支障がある

認知症の症状には中核症状と周辺症状(BPSD)とがあります。
中核症状…脳の障害により脳細胞が壊れて起こる症状。認知症の方であれば、誰にでも起こりうる症状。
周辺症状…BPSDと言われ、中核症状と本人の性格や環境、心理状態、周囲の対応により現れる二次的症状。起こる症状には個人差があり、全ての認知症の方に起こるものではない。

認知症の主な種類としては、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症、前頭側頭葉変性症、パーキンソン病などがあります。

現在、認知症の進行を抑制し認知機能を向上させたり、BPSDを緩和したりするための薬はありますが、認知症そのものを治す薬はありません。ケアとしては生活障害を改善するために、認知症の方がその人らしく暮らせるように支援するのが基本です。
認知症の方が感じていることを職員も五感で感じ取り、相手のことを理解することが必要です。職員がチームになり、本人の尊厳を守る対応を心がけましょう。
「サンタハウス弘前に来てよかった」と言ってもらえるケアをしていきたいですね!

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