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知ったら明日からやりたくなる排尿ケアのキホン~株式会社大塚製薬工場様~

2020.7.15 - []

7月14日(火)、外部講師をお招きし、「知ったら明日からやりたくなる排尿ケアのキホン」というテーマで研修が開催されました。講師は株式会社大塚製薬工場の三浦一将氏です。大塚製薬工場の職員さんなどが教材として使用している動画を視聴し、排尿ケアについて学びました。
まずは、畜尿(ためる)と排尿(出す)のメカニズムについて。

膀胱に尿がたまり、限界がくると私たちは尿意を感じトイレに行きます。その仕組みは、「尿をためて出さない」という指令を、脳から脊髄(せきずい)を通って膀胱へ出し、尿が限界までたまったら膀胱から脊髄を通って脳へ知らせ「尿を出してOK」という指令、つまり尿意を感じます。

その畜尿・排尿機能に異常があると、尿失禁・頻尿・残尿などの症状「下部尿路症状」があらわれます。特に、尿を出し切れない「残尿」は、腎臓に逆流すると生命を脅かす病気をひきおこす可能性もあります。

排尿ケアには排尿量や残尿量を定時測定することが重要です。
例えば、尿取りパッドを重ねて使用している方の排尿量と残尿量を定時測定したところ、自分でしっかり尿が出せる(残尿がほとんどない)、特に食事後は排尿量が多いことが分かりました。そこで、排尿量に合わせた尿取りパッド1枚に変更し、食事の後にすぐにトイレに行くようケアを変更したところ、褥瘡(じょくそう)リスクが減った上にリハビリも進みました。

定時測定を行い、尿が出せる・出せない・出し切れない、排尿量と残尿量を見極めることで、おむつ交換の空振りや尿もれが改善され、入居者様も介護職員も負担が減ります。

 

普段の排尿量は尿取りパッドの重さでも測ることができますが、残尿量までは予測するしかなく、正確には測れません。そこで便利なのが、「リリアムスポット」です。お腹にあてると膀胱内の尿のたまりぐあいが分かり、排尿タイミングが予測できるので、排尿誘導もしやすくなるそうです。尿もれ・頻尿などの尿トラブルを予測できるので、排尿コントロールができれば度々トイレに行くことがなくなり、生活の質向上が期待できますね。

また、尿トラブルのある人は水分補給を控えがちで、加えて新型コロナウイルス感染症対策でマスクをする機会が多いので脱水状態に注意しなければなりません。効率よく水分と塩分を補給できる、大塚製薬工場さんの「経口補水液OS-1」は、通常であれば「しょっぱいポカリスエット」という感じですが、この経口補水液を「おいしい!」と感じる時は脱水症状の可能性が高いそうです。三浦氏は「上手に水分と塩分を補給しながら、尿トラブルと夏を乗り切りましょう!」とおっしゃっていました。
三浦様、ありがとうございました。

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