オンライン面談調査の実施
8月27日(木)、新型コロナウイルス感染症の終わりが見えないなか、オンライン面談調査を行いました。
オンライン面談は「帰郷支援事業」の一環です。(→東日本大震災被災地支援についてはこちらをクリック)
この事業は、東日本大震災被災地よりサンタハウス弘前に避難入所した要介護高齢者を対象に、地元へ帰りたいという入居者様の願いを叶えよう、との想いから始まりました。
震災後、地元施設の再建や人手不足が解消されるまでの間として、この9年間で、岩手・宮城・福島の3県からのべ190名以上の要介護高齢者を受け入れてきましたが、現在も地元に戻れない状況が続いています。その間、帰還が叶わず亡くなられた方もいらっしゃいました。
実際に帰郷が叶った方については、何件かブログでも紹介しております。(→こちらをクリック)
この半年、コロナ禍で県をまたぐことができず活動が停滞気味でしたが、オンラインでの面談がようやく叶いました。
Kさん(写真中央)は岩手県大船渡市より、平成29年8月にサンタハウス弘前へ入所。
大船渡市にある特養施設の待機順が巡ってきて、入所前に本人調査をしようということになりました。
帰郷先は社会福祉法人 成仁会さんの特養です。成仁会さんには、これまで支援活動を通じ、何度も訪問しています。
現在Kさんを主に介護している担当職員と、成仁会さんの担当者とが普段の生活や介護の様子について情報共有したほか、Kさんの実際の様子などを画面を通して見ていただきました。
Kさんは、「大船渡のことは、覚えてますか?」との呼びかけにうんうんうなずいていました。
初めてのオンライン面談調査でしたが、無事終了しました。帰郷がスムーズにいきそうです。
この面談ができなければ、待機順が巡ってきても帰郷が難しかったかもしれない、と思うと実施できて良かったと思います。
※オンライン面談の様子はATV青森テレビに取材されました。放映は、9月の予定です。日程が決まりましたらお知らせします。
※8月28日の東海新報(岩手県大船渡市)に、成仁会さんへ取材した記事が掲載されました。※著作権の関係上、記事にぼかしをかけております。