１月２３日（土）、サンタハウス弘前公園（弘前市元大工町）で「介護保険かんたんセミナー」を開催しました。今回は、総合事業（正式名称は「介護予防・日常生活支援総合事業」）についてお話ししました。講師は、サンタハウス弘前公園の阿保施設長です。

総合事業とは、要介護認定を受けていなくても利用でき、介護が必要とならないよう予防するための介護サービスです。「介護をしてもらうほどではないけれど、日々の生活の中で不便に感じることが多くなってきた」という人が条件を満たせば利用できます。
総合事業の介護サービスを利用できるのは６５歳以上で、「基本チェックリスト」を受けて「総合事業対象者」と判定された人です。また、総合事業は市町村の事業なので、住んでいる地域の介護サービスを利用することとなります。

基本チェックリストとは、心身の状態をチェックするもので、全２５項目の質問に「はい」「いいえ」で回答します。生活機能全般、運動機能、栄養状態、口腔機能、閉じこもりの傾向、認知機能、心の健康状態に関する質問で構成されており、該当している回答の項目数やその内容によって総合事業対象者かどうか判定されます。
基本チェックリストは、中学校の学区ごとに設置されている「地域包括支援センター」が実施します。介護サービスの利用を希望する場合は、お住いの地区の地域包括支援センターに問い合わせたのち、地域包括センター職員立会いのもとでチェックを行います。

基本チェックリストの結果、総合事業対象者と判断された場合
①生活支援サービスⅠ・Ⅱ（訪問型サービス）
②生きがい型デイサービス（通所型サービス）
等が利用できます。

①生活支援サービスとは、訪問介護員が、利用者様の自宅を訪問し、調理・洗濯・掃除等を支援します。Ⅰの利用時間は４５〜６０分、Ⅱは２０分以内となります。

②生きがい型デイサービスは、日常生活動作訓練・入浴・食事・レクリエーション等を週１回、2時間以上受けられる、送迎付きのサービスです。サービス内容や利用時間は事業所によって異なります。おしゃべりやレクリエーションが楽しめる、健康維持のために運動をメインとしている、カラオケが楽しめるなど様々なので、自分に合うところを探してみるのもいいですね。

サンタハウス弘前公園の生きがい型デイサービスは、運動に特化した２時間の短時間集中型のサービスです。弘前市で推進しているパワーリハビリテーションをはじめ、バランスボールや椅子ピラティス、サーキットトレーニング等、楽しく若々しい気分で、無理なく続けられるプログラムになっています。さながら「介護保険適用のシニア向けフィットネス施設」といったところで、「デイサービスに通うにはまだ早い、そこまで年を取っていない」とお考えの方に向いています。

サンタハウス弘前公園の利用者様の中には、６５歳以上の弘前市民が利用できる一般介護予防事業「パワリハ運動教室」を併用して運動の機会を増やしている方もいらっしゃいます。
※サンタハウス弘前公園のパワリハ運動教室についてはこちらをご覧ください☞「パワリハ運動教室説明会（ブログ）」

また、基本チェックリストの結果、総合事業対象者にならなかったとしても、該当した部分に気をつけて生活することも介護予防につながりますよ！

「何だか前ほど体を動かせないかも」「最近体を動かすことや外出することが減ったかも」と不安を感じたら、気軽に地域包括支援センターに相談してみましょう。介護も早期に対策・予防することで、少しでも長く、健康に生き生きと自立した生活を送ることができます。介護保険制度を活用しながら、健康寿命延伸に努めましょう！