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介護にかかるお金の話(セミナー)

2021.6.18 - []

6月12日(土)、サンタハウス弘前公園(弘前市元大工町)で「介護にかかるお金の話」というテーマでセミナーを開催しました。講師はサンタハウス弘前公園の阿保施設長です。

介護にかかるお金には、介護保険サービス費と実費負担の費用があります。
●介護保険サービス費・・・介護保険サービスを利用した際の利用者の負担額。通常、かかった費用の1~3割を利用者が支払う。サービスの種類は様々ある。
●実費負担の費用・・・食事代や宿泊料金、おむつの購入費用など介護保険適用外の費用。

では、介護保険サービスにはどのようなものがあるのでしょうか?
①自宅に訪問してもらうサービス(ヘルパーなど)
②自宅から通うサービス(デイサービスなど)
③短期間宿泊するサービス(ショートステイ)
訪問・通い・宿泊を組み合わせたサービス
福祉用具のレンタル・購入住宅改修
居宅介護支援介護予防支援
⑦生活の場を自宅から移して利用する入所系サービス(特別養護老人ホームなど)

セミナーでは、これらの介護保険サービスの中から、ヘルパーやデイサービスを利用した場合・いくつかのサービスを組み合わせた場合・介護施設に入所した場合・月額定額制のサービスの4パターンについてかかる費用を大まかに説明しました。実際は、その人の介護度や利用時間・回数などによって費用が変わります。
基本的に、介護度が重ければ重いほど単価は高額になり、介護保険サービスを利用する期間が長ければ長いほど介護にかかる費用はかさみます。このことを聞き、少し不安に感じた参加者もいたようです。

そこで、阿保施設長が提案したのが「介護予防にお金をかける考え方」です。
「介護はいつか必要になるもので、その時お金がかかるのはしょうがない」と思いがち。ですが、病気と一緒で、予防することで要介護にならずに済んだり、要介護になるタイミングを遅らせたりすることができます。
介護保険サービスには、要介護状態と認定された方を援助するためのサービスとは別に、要介護化を予防するために、早期の段階で利用できるサービスもあります。もちろん、要介護状態で利用するサービスよりも低額の料金設定です。
例えば、弘前市で行なっている「生きがい型デイサービス」は事業対象者などが利用できます。事業対象者とは、まだ元気だけれど、要介護になるリスクを抱えている「介護予備軍」とされる方です。介護度でいうと、要支援1と自立の中間の状態です。
体力・気力面で少し衰えを感じたら、その時点で上手にサービスを利用することで、要介護になる時期を延ばせます。総体的に考えると、かけるお金の総額は低く抑えることも可能です。経済的なメリットだけでなく、何よりも自分のことは自分でできる期間を延ばせるほうが、豊かな人生といえるのではないでしょうか。

サンタハウス弘前公園の生きがい型デイサービスは、運動に特化した2時間の短時間集中のデイサービスです。名前こそデイサービスですが、イメージとしては介護保険適用のシニア向けフィットネス施設といったところ。比較的元気な利用者が多いので「デイサービスにはまだ早いけど、今の状態を維持・向上させたい」と思っている方にはピッタリです。

★サンタハウス弘前公園の「生きがい型デイサービス」について知りたい方はこちらもご覧ください。☞ブログ「まちなか体操教室 ~生きがい型デイサービスのご利用者さんと一緒編~

介護にならないためにも、介護にお金をあまりかけないためにも、予防を心がけることが大切だと感じたセミナーでした。

※プライバシーに配慮し、写真を加工して掲載しています。

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