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サンタハウス弘前公園で避難訓練

2021.6.22 - []

6月21日(月)、サンタハウス弘前公園(弘前市元大工町)で避難訓練が実施されました。
サンタハウス弘前公園の避難訓練の特徴は、職員と入居者様と合同で実施することです。自立の高齢者が入居者様の半数を占めているので、入居者様にも火災の発見役や、避難時の誘導役として訓練に参加してもらうようにしています。

今回は、4階の入居者様の居室から出火した想定です。4階の入居者様から「火が出た!」と緊急通報装置で事務室に連絡が来ました。
職員が状況確認のため入居者様の居室へすぐに向かいます。その間に、事務室では誰がどの階の避難誘導をするのか、誰が通報するのかを施設長が指示します。

入居者様の居室へ確認に行った職員から、緊急通報装置で事務室に正確な情報が伝えられます。「入居者1名打撲のケガあり。初期消火困難、避難に移ります!」
全入居者様の避難を開始しなければなりません!

担当する階へ向かった避難誘導担当職員は、まず、その階の入居者様全員を非常階段前の一時避難場所へ誘導します。これを、水平避難と言います。

入居者様が集まったのを確認し、非常階段を下りて外へ。
サンタハウス弘前公園では、事前に入居者様の状態に合わせて、介助者不要の「独歩」、1人で介助する「護送」、2人で介助する「担送」に分けており、さらに、独歩高齢者の中から各フロアで入居者様の避難を誘導する「班長」を決めています。独歩の入居者様は班長を先頭に避難し、護送・担送の入居者様は職員が順に避難誘導します。

無事、避難が完了しました。講評では阿保施設長より「サンタハウス弘前公園は設備・構造上火が広がりにくいですが、煙が出ることが考えられます。自力で避難可能な方も多いですが、歩くのが難しい方のお手伝いをお願いすることもあるので、いったん各階の待避場所に集まってから一緒に避難するのが安全です。」と一時避難場所へいったん集まってから避難することの理由と必要性の説明がありました。

避難訓練終了後、入居者様にもご参加いただき、消火器の使い方を練習しました。今回初めて避難訓練に参加し、消火器も初めて触るという入居者様もいて、職員が使い方を丁寧にレクチャーしました。ある階の班長を務めている入居者様は、「あとで自分の階のどこに消火器があるか確認しておきます」とお話されていました。

サンタハウス弘前公園では、避難訓練にアクションカードを用いています。アクションカードとは、災害時にすべきことを順に記載した指示書です。災害時の役割(初期消火、避難誘導、通報)に合わせた行動がそれぞれのカードにまとめてあります。「誰が」「何を」「どの順番で」やるかが端的に書いてあるので、次にすべきことを知ることができます。
訓練を繰り返すことで、職員それぞれに避難時にすべきこと(アクションカードの内容)が身についてきています。2年かけて訓練を重ねてきたので、今回は、カードを見ずに動けるかどうか実践しましたが、スムーズに訓練は終了しました。

入居者のみなさま、ご協力いただきありがとうございました。

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