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研修★介護過程・ICF

2021.8.5 - []

8月3日(火)・4日(水)の2日間、全事業所の職員を対象に介護過程とICFについての研修を行いました。講師は、職員総合教育研修室 室員の工藤さんです。

介護過程とは利用者様・入居者様が望む「よりよい生活」「よりよい人生」を実現するための、「アセスメント(情報収集)」→「計画の立案」→「実施」→「評価」の一連の過程をいいます。

ICFとは、International Classification of Functioning, Disability and Healthの略で、日本語では国際生活機能分類といいます。人間の「健康状態」「生活機能」「背景因子」を体系立てて約1500項目に分類したもので、様々な視点からその人の健康を考えていこうというねらいがあります。(もっと詳しく知りたい人は「ICF」で検索してみましょう)

今回の研修は、介護過程にICFの考え方を取り入れようというものです。それは、できないことに注目しどうするかを考えるのではなく、できること・プラス面に目を向け、伸ばすためにどうするか計画を考えるということです。
事例をもとにグループで介護計画を考えます。その人の健康状態や本人の意欲や生きがい、まわりの人との関わり方、日常生活動作、心身機能の状況、家族・職員との関係など様々な情報から、その人がどうしたいか・どうありたいかを探り、それに合わせた目標と援助内容を考えました。

【事例】
以前はショートステイを利用していたが、入所となったAさん。
麻痺や拘縮等はないが、歩行障害や認知機能の低下がみられる。歩行はシルバーカーや車いすを使用して自立歩行可能だが、最近は車いすに乗っていることが多くなった。聴覚・視力ともに異常なし。
リハビリには拒否なく参加し、音楽クラブへの参加を楽しみにしいる。
着脱・整容・口腔ケアは自分で行う。入浴時は洗い残しがあるので、声掛けや一部介助が必要。
家族関係は良好で、同室の入所者とは仲がいい。以前、大正琴を習っていた。ミシンや織物が得意で、歌や踊りが好き。身なりはきちんとしなければと思っている。暇になるのが嫌で、何かしていることを好む。

あるグループは「いつも身だしなみはきちんとしたい」というAさんの想いに着目し、入浴介助では洗い残しがないように声がけし、できるだけ自身でできるように援助すると計画をたて、「きれいな身だしなみを保ち、いつか、他の入所者の前で長年習っていた大正琴を披露する」という目標を立てました。

また、あるグループは、シルバーカーや車いすを使用して歩くことは可能であることに着目し、意欲的に参加しているリハビリや音楽クラブを続けられるように、車いすに乗っていることが多くなってきたが、自分で歩くことをすすめていくと計画をたてました。

参加した職員は積極的に意見を交換していました。看護職員や作業療法士、介護職員など各職種の視点からの意見が出され、職種や経験、立場の違いによる着目点の違いも参考になったようです。
できること、必要としていることに目を向ける大切さ、視点を変えることの大切さを学ぶことができた研修でした。

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