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研修★口腔ケアについて~大塚製薬工場様~

2021.9.15 - []

9月15日(水)、株式会社大塚製薬工場から三浦一将氏にお越しいただき、「口腔ケア」に関する研修を行いました。

「大塚製薬工場 医療関係者向け情報サイト」の動画ライブラリーより、口腔ケアに関する動画を視聴しました。

入居者様の口腔をよく観察してみましょう。口角が切れていたり、口内に汚れや乾燥が見られたりしていませんか?
なぜ口腔内が汚くなるのかというと、「口が普段動いていない(経口摂取してない)」「自分で清掃ができない(マヒや意識障害がある)」「脱水している」「肺炎や呼吸器疾患がある」「栄養が不足している」などの原因が考えられます。
口内を見るだけで栄養状態や意識の状態、病気がわかることがあるので、口は全身を映す鏡とも言われます。

さて、ここで歯科と健康寿命の関係を。
健康寿命が尽きてから寿命まで男性は約8年、女性約は12年あります。つまりこの期間は介護が必要になるであろう年月です。
歯科受療のグラフを見ると、75歳がピークでその後減少していますが、ちょうど健康寿命が尽きるころに歯科受療が減っています。つまり医療の力を借り口腔管理を行うことが健康寿命を延ばすことの一つのカギとも言えそうです。

また、肺炎の発症率は、自力でケアをしている人よりも、歯科で定期的にケアしている人のほうが、発症率が低いことも明らかになっています。
誤嚥を減らす、または誤嚥しても肺炎にかかりにくくするためには、職員による口腔管理が必要なのです。

介護・看護職員による口腔管理できていれば、それは自然と入居者様の経口摂取を支えることにもなります。
口腔内が汚い入居者様は職員によるケアが不足しているということにもなるのです。

★具体的な口腔ケアの手順も、大塚製薬工場の動画ライブラリーからご覧になれます。会員登録が必要ですがとても勉強になりますのでぜひご覧ください★

三浦さんから紹介いただいた動画を見ると、ケアのポイントは口内の湿潤にあるようです。ハミガキ前に汚れを浮かすためにも、また清潔な口腔を保ち、細菌から守るためにも、口内を湿らせていたのが印象的でした。
口腔ケアには「ヒノーラ」薬用ハミガキ、口腔内の湿潤には「ヒノーラうるおいジェル」を紹介していただきました。

今回の研修参加者には試供品が配られました。
保湿ジェルは初めて見ましたが、こちらは新発売だそうです。口腔内の清掃・マッサージの最後に塗る保湿剤です。適度な粘度があるため、のどにたれこみにくくなっているそうです。寝たきりの人にも安心して使用できそうですね。
これらを上手に使って、入居者様の口腔と健康を守っていきたいですね。

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