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高齢者施設の感染対策研修

2021.10.6 - []

10月1日(金)、4日(月)、5日(火)の3日間、全事業所の職員を対象に、高齢者施設での感染対策について研修を行いました。講師は、職員総合教育研修室の柳田室長です。

一般的に、高齢者は免疫力が低下しており、基礎疾患を抱えている場合も多いので、感染症にかかりやすく重症化しやすいという特徴があります。感染症を持ち込まない、拡げないためにも、感染の仕組と予防策をしっかりとおさえる必要があります。

感染症の主な感染経路には「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」の3つがあります。
飛沫感染咳やくしゃみなどをしたときに、病原体を含んだしぶき(飛沫)が飛散します。この飛沫を鼻や喉の粘膜から吸い込むことで感染します。

空気感染飛沫(しぶき)の水分が蒸発すると、病原体は小さな粒子(飛沫核)となって空中を漂います。この飛沫核を吸い込むことで感染します。

接触感染感染者が咳やくしゃみをした際に周囲の物に病原体が付着します。それに触れた手で鼻や目に触れることで粘膜から病原体を取り込んだり、食事をして体内に取り込まれたりすることで感染します。

感染は感染源(病原体)と宿主(人)が感染経路でつながることで成立します。つまり、感染経路を遮断することで、感染を防ぐことができます。そのためにも、日頃から換気や清掃をきちんと行い、マスクや手袋、状況に合わせてガウンなどを着用し、手指衛生を徹底しましょう。
また、職員も入居者様も抵抗力を高め、病原体に負けない身体づくりを心がけましょう。

感染対策についての知識を復習した後は、個人防護服の着脱を実際にやってみました。順序やポイントを確認しながら着脱します。
①手指衛生→②ガウン→③マスク→④キャップ→⑤フェイスシールド→⑥手袋の順で着用していきます。手首の皮膚が露出しないように、ガウンのそでは手袋の中に完全に入れます。

脱ぐときは、①手袋→②ガウン→③手指衛生→④フェイスシールド→⑤キャップ→⑥マスク→⑦手指衛生の順で、汚れているものから外していきます。正しい順序・方法で外さなければ、自分の衣服や周囲を汚染させてしまう恐れがあります。①②では汚れた面が内側になるように包み込んで脱がなくてはいけません。また、③では顔まわりに触れる前に手指衛生を行うことで感染リスクをさらに減らします

参加した職員同士確認・教え合いながら着脱していました。手間取る姿も見られましたが「後でまたやってみる」と職場に戻ってから他の職員にフィードバックしようとする職員もいました。

新型コロナウイルス感染症の終わりが見えない状況で、これからインフルエンザやノロウイルスが流行り出す時期がきます。日頃の感染対策をしっかりとして、病原体を持ち込むことなく、清潔で安全な施設づくりに努めていきましょう!

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