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イベント★武家屋敷探訪

2021.11.8 - []

11月6日(土)、サンタハウス弘前公園で、まちあるきツアー「武家屋敷探訪」が開催され、弘前市民7名が参加しました。
案内してくださったのは、「弘前仲町武家屋敷案内人の会」会長の花田輝明さんです。

仲町(なかちょう)というのは、弘前市にある地名ではありません。小人町の一部、若党町の一部、馬喰町の3つの町会をまたぐ、伝統的建造物群保存地区のことです。
弘前城の城下町はかつて上町・仲町・下町の3区域に分かれていて、今でも通称でなかちょう、したまち、などと呼ばれています(スーパーや銀行などにも下町店という支店名が残っています)。

昔は、今の亀甲門(かめのこもん)が正門でした。
昔は日本海沿いが主街道。

今回は、現在も残る武家屋敷を訪ね歩くツアーです。仲町の街並み、とてもきれいですよ!早速行ってみましょう。
こちらは若党町の通り。サワラの生垣が美しい小路です。

1件目は、旧岩田家住宅。こちらの住宅で、天井と壁をよ~く見て覚えておいてください。
天井がむきだしのところがあります。主人の部屋やお客さんが見えそうな部屋には天井が貼ってあります。主人の部屋の壁が漆喰なのは、寝込みを襲われた時にふすまだと、新選組のようにまっすぐ踏み倒して来られるから、ということです。例えがわかりやすかったです。

次は旧笹森家。旧岩田家にも畳にヘリがない部屋がありました。

そして旧伊東家。こちらは、壁が白くきめ細かです。欄間があって、部屋や床の間の大きさも違いますし、飾り棚も作られています。今までの屋敷にはありませんでした。旧伊東家はお医者さんで、診療所でした。身分の違いや屋敷の使い方がこうして家に現れます。天井もちゃんと貼ってありますね。

最後に梅田家。伊東家のすぐ真裏にあります。壁の色、むき出しの天井、ツアーに参加した皆さんはすぐに気づきました。
部屋の大きさからも、下級~中級武士のお宅だったのかな、と思われます。

ツアー中、この保存地区ならではのお話…建物の制限、武家屋敷が残された経緯等々…花田さんからとても面白い小話も聞くことができました。
また、生垣に使われているサワラについても、貴重な裏側を見る機会がありました。表はきれいですが裏は煩雑…でも、敵が通った時には、気づかれず攻撃もできる、実用的な囲いだったのです。

今は景観のために残されるのみですが、武士が生きた当時の姿や生活を感じることができたように思います。
弘前に住みながらけっこう知らないことがあるものです。他にもお庭のこと、門のこと、玄関と勝手口、町会名の由来や小路の途中にある公園の昔の姿など、たくさん教わりました。興味のある方は花田さんのツアーに参加してみてはいかがでしょうか。とても面白いまちあるきでした。花田さん、ありがとうございます。

サンタハウス弘前公園では、弘前市と連携してアクティブシニアを対象としたイベントを様々催しています。
お問合せは 0172-88-7707まで。

※武家屋敷は、冬期は閉館していることがありますので、確認のうえご来館ください。

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