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研修★糖尿病の栄養管理 ~株式会社明治様~

2021.12.13 - []

12月7日(火)、株式会社明治より千葉聡美氏を講師にお招きし、糖尿病の栄養管理について研修を行いました。

血糖値は、血糖を下げるインスリンと血糖を上げるインスリン拮抗ホルモンで調整されています。血糖を上げるホルモンは数種類ありますが、血糖を下げるホルモンはインスリン1種類しかありません。
糖尿病とは、インスリンが十分に働かないことにより、高血糖状態が慢性的に続く病気です。そして、網膜症や腎臓の機能低下、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を引き起こしやすい病気でもあります。

研修では糖尿病治療の際に基準とする、血糖コントロールの目標値について説明いただきました。高齢者の血糖コントロールの目標値は、年齢やADL、認知機能なども考慮して設定する必要があります。

糖尿病治療の基本の1つに、食事療法があります。適切なエネルギー量で栄養素のバランスが良い食事と規則的な食事習慣が重要です。規則的な食生活は、食後の血糖値変動を小さくし、著しい高血糖や低血糖を避けることができます。
また、食事の内容を工夫することで食後高血糖を予防することもできます。それはGI値が低い食品を摂ることです。GI値とは、食品ごとに食後どれくらいの血糖が上がるかを示すもので、glycemic index(グライセミック・インデックス)の略称です。GI値が高い食品としては白米や食パンなどがあり、対して低い食品に玄米やそばなどがあります。食事の白米を玄米に変えるだけで、同じ量を食べても食後高血糖を抑えることができるというわけです。
糖尿病を患い、噛む力や飲み込む力が弱い高齢者には、糖質調整流動食が用いられます。明治インスローは独自の糖質組成で、糖質の吸収が穏やかな流動食です。

糖尿病は血糖値や食事の内容・時間など管理が必要ですが、食事療法によって血糖コントロールが可能であることがよく理解できた研修でした。
千葉様ありがとうございました。

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