３月１１日（金）、４月に入職した職員を対象に１年目研修を行いました。講師は職員総合教育研修室 室員の工藤さんです。

１年間のしめくくりの研修は「科学的介護」について。科学的介護とは、介護サービスの科学的根拠を集め、その裏付けに基づいて介護を行うことです。上手に活用すれば、業務の効率を高めながら、より良いサービスを提供できるとされています。

科学的介護とは何かを知るために、科学的根拠を集める方法を考えるグループワークをしました。研究テーマは日々行っている業務の中から決めていきます。
あるグループでは、ペースト食を嫌がる入居者様に対し、食事の見た目と摂取量の関係をテーマに決め、食事形態を刻みに近づけた場合と、ペーストを再形成し見た目を常食に近づけた場合での、食事の摂取量と体重の変化を調べるという方法を考えました。
どのグループも、科学的根拠の収集方法を考えるのが難しかったようです。
もうすぐ入職してから１年。現場での悩みや課題に「こうしてみては?」と提案し、実践する機会も出てきます。科学的介護は「どういう切口なら解決できるか」「どうしたらみんなが同じように質の高いサービスを提供できるか」を伝える手段です。
「なんとなくこうしたら良い」とやってきたことを裏付け、分かりやすく周囲に伝える助けになります。

４月から新しい後輩も入職してきます。「科学的介護」のような方法で指導できる先輩となれるよう応援しています。