今年度、職員総合教育研修室がユニ・チャーム株式会社と協同し、各事業所の管理者やユニットリーダーなどを対象に取り組んでいる「排泄ケアマイスター育成プログラム」。９月１２日（月）・１３日（火）に第三回目の研修が行われました。今回のテーマは、「高齢者のスキンケア」です。

前半は、スキンケアについて。
皮膚にはからだを守る様々な作用があります。皮膚の作用を守るため、汚れはおとしても皮脂を取り過ぎないように洗浄し、こすらずにおさえ拭きします。洗浄剤には種類がありますが、汚れがひどい時はアルカリ性、乾燥肌には弱酸性というように、汚れの程度や皮膚の状態によって使い分けるとよいそうです。保湿をしつつ、蒸れないように注意が必要です。

尿や便が原因でおこる皮膚炎、ＩＡＤ（失禁関連皮膚炎）についても学びました。尿や便が長時間付着していると、アルカリ性が強くなるうえに皮膚がふやけてしまうので、皮膚のバリア機能が低下し皮膚炎のリスクが高くなります。ＩＡＤ予防には、清拭や洗浄で皮膚を清潔に保ち、保湿をしつつ、撥水クリームなどで汚れの付着を防ぐようにするとよいそうです。

後半は、ユニ・チャームの商品を使用し、尿とりパッドの逆戻り体感実験をしました。パッドやおむつの摩擦やズレ、吸収力もスキンケアに大きく関わっていることが分かりました。

スキンケアの大切さを改めて理解した研修となりました。
今回で基礎研修は終了し、次回からアドバンス研修がはじまります。