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大学生がサンタハウス弘前公園のイベントを企画

2022.11.8 - []

10月29日(土)、サンタハウス弘前公園(弘前市元大工町)で、「まちなかキャンパスプロジェクト2022 地域課題編」の成果発表会が行われました。

まちなかキャンパスは、地域の大学生が、地域の事業者の課題解決に挑む、実践型インターンシップです。
この秋のプロジェクトでは、サンタハウス弘前公園が受入先となりました。弘前大学医学部医学科、弘前医療福祉大学保健学部医療技術学科、弘前学院大学社会福祉学部社会福祉学科の学生が参加し、「豊かなセカンドライフを実現する、サンタハウス弘前公園を活用した地域の交流機会をプロデュースせよ!」という課題に取り組みました。
取り組んだ期間は1ヶ月で、期間中に入居者へのヒアリングや情報整理・事例調査を行い、学生が学んでいる医療・福祉に関する知識を活かして交流会の企画を立案しました。

発表会開始直前まで、入念に打ち合わせをする学生。緊張している様子です。

成果発表会では、2つの交流会企画が発表されました。入居者の希望や意見を聞き取り、「ゆっくり話をできる機会をつくりたい!」「1階に降りてこない方にも交流してほしい」という思いから企画したそうです。
企画立案はとても難航したとのこと。「他人の靴を履く(相手の立場で物事を考える)」を心がけながらも、どうしても若い自分たちの価値観と高齢者の気持ちをすりあわせていくことに苦労したようですが、「サンタハウス弘前公園に住む人たちの関係性は、同じ学校に通うクラスメイトの関係性に似ているのでは?」というある学生のひとことから、コンセプトができあがったのだそう。また、入居者だけでなく、地域住民も巻き込む企画と、2つのプランが提案されました。

1.気の合うクラスメイトと過ごす楽しい休み時間
入居者同士の交流を目的としたもので、ボードゲームやカードゲーム、運動やカラオケなど複数の中からやりたいことを選んで参加するというものです。

2.笑顔の大輪を咲かせよう-四季を添えて-
入居者とそのご家族、地域の方々との交流を目的としたワークショップ。金魚ねぷたや落ち葉で焼く焼き芋など、季節を感じるものをつくりながら交流します。

タイムスケジュールや周知方法、役割分担、必要な備品などもまとめられていました。

発表会には、弘前市企画課の職員とサンタハウス弘前公園職員が参加。そしてサンタハウス弘前公園入居者も数名「話を聞いてみたい」と参加されました。
学生の発表を聞いた入居者からは、「新型コロナ感染症が心配」「参加したくない人がいたらどうする?」といった意見がありましたが、学生は「感染対策は再検討し、徹底したい」「交流会の内容については、同じ内容が続かないようにし、みなさんが参加したくなるようにしたい」と答えていました。

発表会に出席した弘前市企画課職員からは「学校の休み時間をイメージした企画があったが、学生と入居者が学級委員のような立場で共に取り組むといいかもしれない」「入居者により踏み込んだヒアリングをすると、みんなが集まりたくなる交流会の参考になるのでは」といったアドバイスがありました。

また、サンタハウス弘前公園の阿保施設長は「当施設としても入居者同士交流してほしいと考えている。ニーズをしっかりつかむために学生のみなさんと協力していきたい。今回の企画も学生の視点で発展させてほしい」と述べました。

発表会終了後、入居者からまちなかキャンパス運営スタッフに「学生さんとの交流も楽しみにしているから頑張って」とエールを送る場面も見られました。

今回のプロジェクトに参加した学生からは「高齢者との接し方を学ぶことができた」「自分の目指している職業に必要な要素に気付くことができた」など自身の成長につながったという感想が述べられていました。

今後も、発表した企画の実現に向けて、プロジェクトは継続するそうです。

※プライバシーに配慮し、写真を加工して掲載しています。

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