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研修★フットケアで転倒予防も

2022.12.12 - []

11月24日(木)・25日(金)、各事業所の全職員を対象に「フットケア」についての研修を行いました。講師は、職員総合教育研修室の柳田室長です。

高齢者が救急搬送される事故の約8割は転倒であり、骨折や転倒は介護が必要になる原因の一つでもあります。
一度転ぶと、その時の痛さやつらさから転ぶことが怖くて閉じこもるようになり、ADL低下や廃用症候群の進行を招くとされます。最終的には寝たきりやQOL低下につながるため、転ばない足づくり・足の健康づくりに取り組むことが大切です。

転倒防止には、足の把持力が必要です。研修では、足の指でティッシュペーパーをつまみ上げる運動や、広げたタオルを足の指でつまんでたぐりよせる運動など、把持力を鍛える運動が紹介されました。

また、利用者様・入居者様の足の機能を最大限に活用できるようにケアし続けることも必要です。
まずは、足をよく見ること。観察のポイントとして、以下があげられます。
●皮膚の異常(赤い、腫れ)
●爪の異常(巻き爪、肥厚、変形)
●足や指の形の異常
●血流の異常(脈が弱い、左右差)
●足のサイズや履き方が正しいか(靴底の減り方)
●歩き方が不自然ではないか

そして、毎日足を洗う「保清」、保湿剤を塗る「保湿」、靴を履くときは靴下を履いてきちんと合った靴を履く「保護」の3つが大切です。
研修では、泡足浴が紹介されました。泡足浴は、ビニール袋の中に少量の湯(水)と洗剤で泡をつくり、袋の中で指の間や爪の隙間もきちんと洗い、温タオルと乾いたタオルで優しく泡を拭き取る方法です。
また、足の保護の一つとして爪の切り方「スクエアカット」の説明がされました。(介護職員の場合、爪そのものに異常がなく、爪の周囲の皮膚にも化膿や炎症がなく、かつ、糖尿病等の疾患に伴う専門的な管理が必要でない場合に爪切りをすることができます)

利用者様・入居者様一人ひとり足の状態は異なります。その人の足の状態を観察し、どんなケアが必要なのかを見極めて実行する「足の健康管理」の重要性を感じた研修でした。

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