令和5年度 身体拘束廃止・高齢者虐待防止研修Ⅰ
2023.7.20 - [セミナー・研修]
6月12日(月)~15日(木)、19日(月)~20日(火)に各事業所の全職員を対象に身体拘束廃止・高齢者虐待防止研修を実施しました。講師は、職員総合教育研修室の柳田室長です。
身体拘束に関する研修は、新規採用時に加え、年2回以上の実施が義務づけられています。毎年実施していますが、組織全体で不適切なケアを防止するために重要な研修です。
研修では、どのような事が「不適切なケア」や「虐待」にあたるのかを確認しました。厚生労働省は、「身体拘束ゼロの手引き」で身体拘束とされる具体例をあげていますが、それらだけが身体拘束となるわけではありません。
では、次の行為はどうでしょうか?
①歩行が不安定な入所者(利用者)を車いすに座らせて、業務の際に一緒に移動してもらう。
②入所者(利用者)は自力で食事をとれるが、食事時間が長くなると全部食べきれないので食べさせた。
どちらも、業務を優先した職員の都合による行動で、不適切なケアにあたる可能性があるとされます。
不適切なケアは、見過ごされてしまうといずれ高齢者虐待に発展する可能性があります。また、誰しもが何となくしてしまう可能性もあります。職員間あるいは事業所全体としても、不適切なケアについての共通認識をもって取り組むことが大切であると再認識した研修でした。