研修★認知症とユマニチュード
2025.1.29 - [セミナー・研修]
1月27日(月)・28日(火)、「認知症とユマニチュード」というテーマで、各事業所の全職員を対象とした研修を行いました。講師は、職員総合教育研修室の工藤室長です。
まずは、昨今の認知症観について学びました。
「認知症は誰しもがなりうる」「認知症高齢者は自分の価値観や意思をもっている」という新しい認知症観により、認知症になっても安心して暮らせるケア体制・地域支援体制の構築が必要であると考えられるようになりました。
「DAYS BLG!はちおうじ」や「注文をまちがえる料理店」を例に、認知症の人の意思を引き出し実現する「意思決定支援」の大切さについて理解を深めました。
そのうえで、認知症の治療法について学びました。
薬物療法では、新しい治療薬のレカネマブとドナネマブについて説明がありました。これらはアルツハイマー型認知症に関係しているアミロイドβ(ベータ)の除去を促進するといわれています。
一方、非薬物療法では、回想法や学習療法、バリデーションなどを紹介した後、ユマニチュードについて詳しく学びました。ユマニチュードは「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱が特徴です。
あたりまえのケアのようですが、「触れる」とはつかむのではなく、広い面積でやわらかくゆっくりと触れること、「見る」とは水平に目を合わせ、正面から顔を近づけ、見つめる時間を長くとることなど、細やかな技術が必要です。
令和3年にグループホーム サンタの家でユマニチュードに取り組んだ結果を紹介し、入居者様だけではなく職員にも良い変化が表れたと話しました。
認知症によるBPSD(周辺症状)はケアによって軽減することができます。認知症ケアについて専門的な知識をもって認知症の人と向き合うことの大切さを学びました。