研修★介護の事件・事故対応
2025.2.20 - [セミナー・研修]
2月18日(火)・20日(木)、各事業所の全職員を対象に、「介護の事件・事故対応」というテーマで研修を行いました。講師は、職員総合教育研修室の工藤室長です。
研修では転倒事故を例に、対策の考え方について理解を深めました。
・職員の過失による「防ぐべき事故」と過失のない「防げない事故」に分けて対策を考える
・「利用者」「介護者」「設備・用具など環境」の3つの視点から原因を考える
・「直接介助中」「間接介助中」「自立動作中」の3つに分けて対応を考える
・直前防止策よりも効果的な未然防止策と損害軽減策について考える
どうやって防ぐかだけではなく、「なぜそうなったか」→「答え」を繰り返し分析することで、根本にある原因が見えてくるので効果的です。
事故防止対策のほかに、事故発生後の行動についてや、ご家族への言葉がけについての確認もしました。
また、介護事故データをもとに、特徴を分析し、再発防止策を考えるグループワークも行いました。職員は、けがの部位や症状、事故が起きた時間や場所などに着目し、居室での転倒・転落と思われる骨折が多いことから、センサーマットの導入や居室内の家具の配置を変更するなど再発防止策を検討していました。
従来のような「見守りを強化する・気を付ける」のように意識を高めるだけではなく、事故を未然に防ぐためのルールやシステムの変更といった具体的な対策が必要であることを学びました。