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研修★腸内環境・下痢、便秘~株式会社クリニコ~

2019.9.6 - []

9月4日(水)、外部講師をお招きし、「腸内環境・下痢、便秘」というテーマで全職員を対象とした研修が開催されました。講師は株式会社クリニコの山初育子氏です。

高齢者は身体機能や生活習慣等の影響を受けて、下痢や便秘になりやすい傾向にあります。下痢・便秘は、生活の質を低下させ、健康状態にも悪影響を与えるので日頃から注意が必要です。今回の研修では、下痢や便秘のメカニズム、腸内環境の整え方等について解説していただきました。

まず、高齢者に起こる下痢の原因として、
「噛む力の低下による消化不良」「腸の運動機能の低下」「胃液の分泌量の減少」「腸内の善玉菌の減少と悪玉菌の増加」等があります。
また、栄養補給方法の1つでもある経管栄養に関連する下痢もあり、
「投与速度が速い」「栄養剤に含まれる乳糖、脂肪、食物繊維等の成分が合わない」「使用するチューブ等の器具が細菌により汚染されている」等が原因となって起こるそうです。
下痢の時は栄養補給よりも水分補給を意識することが大切となります。

続いて、高齢者に起こる便秘の原因として、
「腸の運動機能の低下」「便通に必要な食物繊維の摂取量の減少」「水分摂取量の不足」等があります。
便秘解消のために安易に下剤を使用するのではなく、生活習慣を見直し、食事療法を開始するのが良いそうです。

下痢や便秘の予防のためには、腸内環境を整えてくれるビフィズス菌や乳酸菌、食物繊維やオリゴ糖等を積極的に摂取することがポイントとなります。

ビフィズス菌は、腸内で乳酸や酢酸を作り出します。酢酸には強い殺菌力があるので、悪玉菌の増殖を防いでくれます。悪玉菌を減らすことで、善玉菌を増やすことに繋がり、腸内環境を整えることができる、という仕組みです。また、腸の運動を活発にさせ、排便を促す効果もあります。

クリニコさんでは「ビフィズス菌末BB536」という商品があります。スティック1本にビフィズス菌BB536が500億個(ビヒダスヨーグルト400g6個分以上)配合されているのが特徴で、腸内環境を整えるサポートをしてくれます。

下痢、便秘を予防するためには規則正しい生活習慣が何より大切です。
栄養バランスのとれた食事と十分な水分摂取、適度な活動量を維持することが望まれます。特に乳酸菌や食物繊維が多い食事は便通を良くする手助けとなるため、積極的に取り入れましょう。十分な水分摂取ができるように、のどが渇いていなくても意識的に水分摂取を促すことが大事です。また、散歩や家事のように日常的に運動を取り入れることで筋力の維持とともに腸も刺激されます。

利用者様に少しでも快適な毎日を送っていただくために、腸内環境のチェックとともに生活習慣や食事環境を見直す等、予防と対策をしっかり行っていきたいと思います。
山初様、ありがとうございました。

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