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研修★日常に取り入れたいリハビリ効果の高いレク

2019.9.12 - []

9月10日(火)、11(水)「日常に取り入れたいリハビリ効果の高いレク」というテーマで全職員を対象とした研修が開催されました。講師は職員総合教育研修室の柳田一男室長です。

レクリエーションという言葉は、『re:再び』と『creation:創造』を組み合わせた『再創造』という意味になります。このことから、レクリエーションとは、単なる『娯楽』や『余暇』という意味だけではなく生きていく元気を再び創り出す活動ともいえます。

レクリエーションを行うことによって以下のような効果が期待できます。

●脳機能や身体機能を活性化させる
クイズなど頭を使った遊びや、言葉を使ったゲーム、折り紙などの指先を使った遊びをすることで脳が活性化し、認知症予防にも効果があります。
また脳だけでなく体の健康を維持する効果も期待でき、レクリエーションでの軽い運動や脳トレは、高齢者の脳機能・身体機能の低下を防ぐことに繋がります。

●コミュニケーションの促進
高齢になり、体力や身体機能が衰えると自然と外出が減り、人と会わない状態が続くことで、引きこもりやうつ病になってしまうことがあります。
認知症の原因の1つとして、他者とのコミュニケーションの減少が挙げられています。
レクリエーションは、社会生活や他者との交流・繋がりの楽しさを再度感じてもらう目的があります。コミュニケーションが増えることで、脳の活性化も期待できます。

●QOL(生活の質)とADL(日常生活動作)を上げる
脳機能や身体機能が活性化し、他者とのコミュニケーションも増えていくと、QOL(Quality of Life=生活の質)が向上していきます。QOLとは、どれだけ人間らしく、生きる喜びや楽しみを見出しているかという概念で、現在の介護では非常に重要な考え方です。
また一方で、身体機能の向上を目指すリハビリテーションの意味も含めたレクリエーションは、ADL(Activities of Daily Living=日常生活動作)を高める目的があります。
QOLとADLを高めることは高齢者の尊厳を保ちながら、健康に楽しく長生きするために欠かせないものです。

また、レクリエーションには以下のようなものがあります。

●手先、指先を使うレクリエーション
工作、折り紙、お手玉、編み物、書道・・・

●リラックスするためのレクリエーション
ハンドマッサージ、音楽を流す、動物と触れ合う・・・

●頭を使うレクリエーション
しりとり、なぞなぞ、クイズ、間違い探し、計算・・・

●身体を動かすレクリエーション
体操、ダンス、カラオケ、風船やボールを使ったゲーム・・・

上記以外にも陶芸、料理、絵画や日帰り旅行、買い物などレクリエーションには様々な種類があります。

充実したレクリエーションは利用者様の生活をいきいきとさせ、心も豊かにする可能性を持っています。
今回の研修では、利用者様に喜びや生きがいを感じていただけるようなレクリエーションを行っていくことの大切さを学びました。

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