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研修★リハ栄養と最近の話題~株式会社大塚製薬工場~

2019.10.18 - []

10月17日(木)、外部講師をお招きし、「リハ栄養と最近の話題」というテーマで全職員を対象とした研修が開催されました。講師は株式会社大塚製薬工場の三浦一将氏です。

高齢者は加齢とともに筋力が低下し、転倒しやすくなったり、握力が弱くなるなどの症状が現れ、生活するうえで様々な問題が起こります。
超高齢社会に突入している日本において、近年では「サルコペニア」と呼ばれる筋肉量が減少することによる筋力低下、身体機能低下が問題視されています。
今回の研修では、サルコペニアの予防方法について栄養管理の視点を交えながら講義していただきました。

サルコペニアの原因には、①加齢、②低活動、③低栄養、④病気があげられ、これらの原因を探ることが重要です。
私たちは加齢とともに筋肉量が低下します。1歳年をとると筋肉量は1%減少するといわれており、80歳の高齢者は30歳のときよりも50%筋肉量が減少しているそうです。

そして、加齢に低活動が加わることで筋肉量の減少が加速してしまいます。
例として、高齢者がベッド上安静を続けると1日に約0.5%筋肉量が減少するといわれており、さらにベッド上安静が続くことにより食欲が低下し、低栄養状態となると1日の筋肉減少率は約3倍(1.5%)になるといわれています。

サルコペニアを予防するために大事なのは運動と栄養であり「栄養単独では筋肉量は増えない」「運動 (リハビリ)と栄養を同時に行うこと」という視点が重要です。

筋肉量を増やすためにはタンパク質、アミノ酸の摂取が不可欠です。
特に必須アミノ酸であるBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)は筋タンパクを構成している最も多いアミノ酸であり、筋肉のエネルギー源だといえます。
BCAAはまぐろの赤身、牛肉、鶏肉、卵、牛乳、チーズなどに多く含まれているため、意識して積極的に摂取しましょう。

また、近年では低負荷でも運動回数を増やすと高負荷と同等のトレーニング効果があるといわれているので、椅子からの立ち上がりやウォーキングなど日常生活の中で無理のない運動を取り入れていくこともポイントです。

続いて、大塚製薬工場様の商品であるカラダづくりサポート飲料「リハデイズ」を紹介していただきました。
リハデイズにはロイシンなどのBCAAの他にビタミンDやカルシウムも配合されており、125mLと小容量のため、日々の運動やリハビリ後の栄養補給として手軽に摂取できます。味はコーヒー風味、フルーツミックス風味の2種類があります。

サルコペニアを予防するためにも日々、栄養バランスの取れた食事と適度な運動を心掛け、筋肉を減らさない生活を送りましょうね。
三浦様、ありがとうございました!

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