新規採用職員研修★介護事故防止~こうなる前に知っておこう~
2020.4.16 - [セミナー・研修]
4月16日(木)、新規採用職員研修も9回目になり、今回は介護事故防止についての研修を行いました。講師は、職員総合教育研修室の柳田室長です。
私たちは介護をするうえで、事故が起きないよう細心の注意を払わなければなりません。今回の研修では事例をもとに事故の原因と対策を学びました。
ケース1「入居者様がタンスの引き出しを引いたはずみで転倒してしまった!」
原因→自分の顔と同じくらいの高さの引き出しを勢いよく引いて、バランスをくずした。
対策→低い位置の引き出しを使用したり、タンスそのものを低いものにし、安定した姿勢で引き出しの物をとれるようにする。
ケース2「トイレで便座への移乗時、利用者様の補聴器がはずれて水没してしまった!」
原因→補聴器をつけていることに気づかず介助をしたため。
対策→どんな介助をする時も、事前に身に付けているもの・持ち物をチェックしする。トイレや入浴介助の際ははずして、保管場所も忘れない。
ケース3「介助に集中して無理な姿勢になり、腰を痛めてしまった!」
原因→立ち上がりを介助する際、かがんで持ち上げる動作をしてしまった。
対策→腰を落とした安定姿勢で介助したり、介助グッズを使用する。
介護事故防止のポイントは以下の3つ。
- 利用者様・入居者様の身体の状態・リスクを把握し、細心の注意を払って介助したり、環境を整える。
- 利用者様・入居者様の持ち物は事前にチェックし、はずしたり移動させる。
- 職員自身の力は過信せず、無理な姿勢をとらない。何か起きた時は、慌てず、落ち着いて行動する。
介護事故が起こることを予測することは困難ですが、今回の研修の事例を頭の片隅にとどめておきながら仕事をすることで、事故が起こる確率が減るかもしれません。
それでも、事故が起きてしまうことがあります。そんなときは慌てず行動することと、正確に報告することが大切です。みんなで原因を検証し、再発防止に努めます。
入職して半月経ちました。先輩や仲間といろいろな話や相談をすることで、入居者様・利用者様の安全な環境づくりにつながるはずです。
研修もまだまだありますが、頑張っていきましょう!