パワリハ運動教室説明会
2020.12.23 - [デイサービスセンター「サンタハウス弘前公園」・弘前版生涯活躍のまちモデル事業]
12月19日(土)、サンタハウス弘前公園(弘前市元大工町)で「パワリハ運動教室説明会」を開催しました。なぜパワリハが必要でどのような効果があるのか改めて知りたい方、以前別の施設でパワリハをやっていたけれどしばらくやっていない方など10名の方にご参加いただきました。お話は、サンタハウス弘前公園の阿保施設長です。
パワリハとはパワーリハビリテーションの略語で、日本で開発されたマシントレーニングを中心とした運動です。体にかかる負荷は軽く、日常生活でいうと洗濯や散歩などで歩く時の運動量と同じくらいです。筋力強化が目的ではなく、使っていない筋肉を動かすこと、眠っている筋肉を目覚めさせることが目的です。
動作の改善、体力低下の改善が得られるとされ、それらが改善されることで自信がついてきます。実際、利用者様の声をうかがうと「外出が増えた」「ちょっとした運動をしてみようと思うようになった」「利用者同士の会話が楽しいので続けられる」と生活や行動に変化が生じた(行動変容)方が多くいらっしゃいます。
パワリハ運動教室は、3ヶ月毎に体力測定し、その変化を弘前市に報告しています。サンタハウス弘前公園では握力、開眼片足立ち、タイムアップ&ゴー、5m歩行速度の4種目を測定し、それぞれの結果を5段階評価します(利用者様からは「昔の通信簿みたいだね」といわれます)。そして、その評価を、3ヶ月前の測定結果と比較します。例えば、9月の握力がレベル3で、12月の測定結果がレベル4だった場合、「維持・向上している」と判断します。そして4種目の測定結果で、「維持・向上している」項目がいくつあるかを調べています。
サンタハウス弘前公園では、12月に96名が3ヶ月前に引き続き体力測定に参加されました。そのうち、4種目全ての結果が維持・向上した方が49名もいらっしゃいました。実に半数以上が、加齢による衰えを見せず、しっかりと体力をキープされています。さらに、そのうち29名については、評価レベルが上がっていました。
また、96名中、4つの測定項目の結果全てがレベル5(通信簿でいうところの「オール5」)の方は、13名いらっしゃいました。
このような結果が出たのも、パワリハ運動を「正しいフォーム」「自分に合った負荷の重さ」「正しいリズム」で、週1回以上のペースを崩さず継続しているからです。「継続は力なり」といいますが、サンタハウス弘前公園のパワリハ運動教室をみなさんが続けることができるのは、介護施設のような雰囲気ではなく、体の状態が同じくらいの人がいて、スタッフや利用者同士が話しやすいので居心地が良く、集まりやすい環境だからだと言えます。
説明会終了後、パワリハを体験された方に感想をうかがいました。以前、別の施設でパワリハ運動教室を体験された方でしたが「新しくてきれい、気持ちよくやれそう」「久しぶりにやったら筋肉に効いた、運動・継続は必要だと感じました」とおっしゃっていました。
参加されたみなさんは興味津々で、メモを取りながら話を聞いていました。終了後のアンケートのご意見の中には「話を聞いて希望がわいた」と書かれた方もいらっしゃいます。以前からパワリハ運動教室を利用されている方は、ますますヤル気がわいたようです。
そうそう、パワリハ運動教室利用者の中には「週1回では物足りない」と、別の曜日に『生きがい型デイサービス』を利用したり、日曜日の無料開放を利用したりして、週2~3回運動に励む方もいらっしゃいます。やはり運動回数を増やすと、効果はさらに上がるようです。
『生きがい型デイサービス』については、2021年1月23日(土)開催の「介護保険かんたんセミナー」でご説明します。詳しくはこちらの「介護保険かんたんセミナー【総合事業編】」をご覧ください。
日曜日の無料開放については、こちらの「毎週日曜、50歳以上無料! サンデーフィットネス」をご覧ください。