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介護基礎技術研修

2021.5.14 - []

5月14日(金)、令和3年度4月に入職した職員と昨年度中途採用職員を対象に介護基礎技術の研修を行いました。体位変換・臥位から座位・車いすへの移乗について、映像資料で介助方法を学んだあと、参加者同士で実践しました。講師は、介護老人保健施設「サンタハウス弘前」でユニットリーダーを務めている中嶋さん(写真右)と竹浪さん(写真左)です。

入居者様の寝返り(体位変換)・起き上がりを介助する際のポイントは「入居者様の体をコンパクトにして、ベッドに触れる面を小さくすること」です。
具体的には、以下の3つです。
1.両ひざを立ててもらう。
2.両手をお腹の上で組んでもらう。
3.(可能であれば)頭、肩を上げてもらう。
こうすることで、小さい力で介助することができます。

大切なことは「言葉がけをすること」です。突然触れたりすると入居者様は驚いてしまいます。これから何をするのか相手の顔を見て話しながら介助しましょう。そしてもう一つ、「入居者様自身ができること(動かせる部分)はやってもらうこと」です。何でも介助してしまうのではなく、入居者様のもつ力を活かし、できることを減らさないように心がけましょう。

実践では、2~3人組になり、入居者様役と介助者役を交代しながら、ベッド上での上方への水平移動、体位交換、車いすへの移乗などやってみました。

水平移動では思うように入居者様役の体が動かせない人もいました。「介助者役の人は、もっと入居者様役の人に体を近づけて、自分の方に引き寄せる感覚でやってみるといいですよ」という講師のアドバイスを受けていました。やり方を変えてみると「本当だ。さっきより楽にできた」と参加者もコツをつかめたようです。

また、起き上がり介助の際、肩や腕・首の下を支えようとする参加者も多く、講師から「肩甲骨の辺りを支えるようにしましょう」と指摘を受けていました。

実践中、講師がよく言っていたのは「介助する際は、足を開いて、腰を落とすこと」です。足を閉じるよりも開いている方がグラグラせず、重心が低いとより安定するので、介助に使う力が小さく済みます。腰の負担を減らすなど、介助者自身のケガのリスクを少なくすることも大切ですね。

今回は体位変換・臥位から座位・車いすへの移乗と一つ一つの動作ごとに動きを確認しましたが、次回(6月実施予定)の研修では一連の流れで実践し、今回の研修内容がどれだけ身についているか確認するそうです。今日の研修を復習し、日々の仕事の中で先輩職員から教わりながらマスターしていきましょう!

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