研修★リハビリテーション栄養
2021.10.22 - [セミナー・研修]
10月20日(水)、株式会社明治から千葉聡美氏にお越しいただき「リハビリテーション栄養」について研修を行いました。
高齢者の中には、加齢による食欲の低下や噛む力の衰えで、食事が食べにくくなるといった理由からだんだんと食事量が減り、身体を動かすために必要なエネルギーや、筋肉・皮膚・内臓などをつくるたんぱく質などの栄養が足りなくなっている低栄養の方がいます。
例えば、上腕周囲長が21cm以下、もしくは下腿周囲長が31cm以下であれば、低栄養の可能性があり、低栄養には栄養障害、サルコペニア、摂食嚥下障害、摂取しているエネルギーよりも消費しているエネルギー量が多いといった原因があります。
低栄養の利用者様・入居者様に、リハビリだけ行っても、十分な効果が得られません。それどころか、リハビリで身体を動かすためのエネルギーを得るために、筋肉が分解されてしまい、さらなる栄養状態の悪化を招くことがあります。
リハビリテーション栄養とは障害のある方や高齢者に対しリハビリの内容を考慮したうえで栄養管理を、栄養状態を考慮したうえでリハビリを行うことです。
低栄養であっても、今後の栄養状態が維持・改善されると予測される場合には、機能改善を目標とした負荷のあるリハビリが可能ですが、栄養管理が不適切で栄養状態の悪化が考えられる場合は機能維持を目標とした負荷の少ないリハビリを行います。
研修では、リハビリ時の栄養剤の使い方として、必要とされる栄養素や量、摂取に適したタイミングなど教えていただきました。
高齢者の方のリハビリに合わせた栄養剤は、形状や味などいろいろあります。例えば、明治のメイバランスリハサポートminiは効率よくたんぱく質や骨格筋の維持を助けるBCAAを摂取できるほか、糖質の吸収速度に配慮が必要な方に向いているそうです。
リハビリのみ・栄養のみよりもリハビリ+(プラス)栄養で、正しい栄養管理をしていくことが利用者様・入居者様の日常生活の動作や質を維持・向上するために大切であることを学んだ研修でした。
千葉様、ありがとうございました。