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研修★褥瘡予防研修 ~株式会社東北イノアック様~

2022.10.14 - []

9月27日(火)、株式会社東北イノアックより小松洋一氏(左写真)と髙橋竜矢氏(右写真)を講師にお招きし、「褥瘡(じょくそう)予防」というテーマで、各事業所の全職員を対象に研修を行いました。
東北イノアックは、ウレタンやゴム、プラスチックといった素材を製造していますが、近年、クッションやマットレスなどの福祉用具も製造しています。

褥瘡は、からだの同じところに長い時間圧力がかかり、皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が行きわたらなくなることで発生します。
骨が突出している部分にできやすく、例えば、仰臥位(仰向け)で寝ていることが多い人は背中やかかとに、側臥位(横向き)で寝ていることが多い人は肩や腸骨部などに褥瘡ができやすいとされています。

褥瘡の予防策として、体位変換とポジショニングがあります。

体位変換…長い時間、からだの同じ部分に圧力がかかるのを避けるため、からだが向いている方向、頭の角度、からだの格好・姿勢などを変えること。

ポジショニング…クッションなどを活用して、安全で快適な状態を保持すること。

研修では体圧分散測定器を使用し、職員が実際に寝てクッションを使用したポジショニングを体感しました。写真の赤いところは圧力が大きくかかっている部分です。
仰臥位の場合、肩や首の部分がマットレスから浮いている(離れている)分、背中や後頭部に圧力が集中し、赤くなっています。

首の下にクッションを入れると、青い部分が広がり圧力が分散されているのが分かります。圧力が集中している赤い部分も小さくなりました。うでの下にクッションを入れて肩とひじの高さを合わせ、足の裏を支えるようにポジショニングすると楽な姿勢になります。

側臥位の場合は、背中にクッションを入れて支えられるようにすることで肩に集中していた圧力が分散されます。

東北イノアックの「ふわ・も」はクッション内に余裕があり、中の素材を動かすことができるので、使用する人の体形に合わせて使用できます。
今回の研修では、褥瘡予防のための体位変換とポジショニングの重要性を改めて理解することができ、使用するクッションの素材や形状についても参考になりました。
小松様、髙橋様、ありがとうございました。

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