令和4年度新入職員6ヶ月目研修
2022.10.17 - [セミナー・研修]
9月29日(木)、4月に入職した職員を対象に6ヶ月目研修を行いました。講師は、職員総合教育研修室 室員の工藤さんです。
まずは、介護事故防止のための研修。ヒヤリハット事例について、原因と予測される重大事故を考えました。
ハインリッヒの法則を330面のサイコロに例え、300面がヒヤリハット、29面が軽微な事故、1つの面が渋滞大事故とすると、1回目で重大な事故が起きることもあり得ます。ヒヤリハットが起きた際は、重大事故を防ぐためにその原因を考え早期に対応することが大切です。
次に、TAエゴグラムについて理解を深めたのち、各自エゴグラムで自分が人と関わるときの思考や感情、行動のクセや傾向を診断・分析しました。診断結果は、自分自身の強み弱みを知り、良い人間関係を築くための参考にしましょう。
最後はアサーションについて学び、グループワークを行いました。
アサーションとは、自分も相手も大切にする自己表現法です。自己表現には、以下のタイプがあるとされています。
アグレッシブ(攻撃的)…他人に遠慮なく自分の意見を強く主張する
ノンアサーティブ(非主張的)…自己主張が控えめ、もしくは苦手で、相手に合わせようとする意識が強い
アサーティブ(自他尊重的)…自分の気持ちや考えを大切にする一方で、相手への配慮も忘れない
アサーティブな返答をするには、アサーションの代表的な練習法のDESC法を参考にすると良いそうです。
D Describe…客観的な事実を伝える
E Express…自分の感情や意見を伝える
S Specify…解決策・妥協案を具体的に提示
C Choose…提案を実行した場合、実行しなかった場合の選択肢を提示
グループワークでは、例題についてアグレッシブ、ノンアサーティブ、アサーティブな返答を考えました。
【例題】
明日の研修で使う資料を作成している途中で、相談員から「5日後の運動会で使う備品リストを今日中にまとめておいて」と言われた。
アグレッシブ | できません! |
---|---|
ノンアサーティブ | 分かりました。 |
アサーティブ | 今、明日の研修資料を作成しているので少し難しいです。研修資料の作成が終わってから作成、もしくは、〇〇さんと分担して作業してもいいですか? |
返答例を考えながら、参加した職員は「私ならノンアサーティブな答え方しそう」「私ならアサーティブに言えるかな」など意見を交わしていました。
職場でよい人間関係を築き、業務をスムーズに進めるにはアサーティブな返答が望ましいと言えます。
今回の研修を参考に、自分自身を理解し、利用者様や入居者様、他の職員との良い人間関係を築けるように心がけていきたいですね。