イベント★五感で楽しむ津軽 ―伝承料理とねぷた絵風車作り―
2022.10.25 - [イベント・サービス付き高齢者向け住宅「サンタハウス弘前公園」・弘前版全世代・全員活躍型生涯活躍のまち 交流・活躍の場創出事業]
10月22日(土)、サンタハウス弘前公園(弘前市元大工町)でイベント「五感で楽しむ津軽 ―伝承料理とねぷた絵かざぐるま作り―」が開催されました。
第一部は、サンタハウス弘前公園で、津軽あかつきの会による津軽伝承料理を味わいました。テレビで紹介されたりんごきんとんをはじめ、ごままんま、けの汁、棒たらの煮物、飯ずし、いがめんち、ねりこみ、さめなます、大鰐温泉もやし、にんじんの子あえ、煮りんごなど14品がずらり。
食べる前に、津軽あかつきの会の森山千恵子さんから料理の説明がありました。津軽あかつきの会は、かつて津軽で作られていた料理の味付けや作り方を受け継ぎ伝えています。今回の献立は、ねりこみ以外には砂糖を使わず、だし汁で味付けしているそうです。油も使用はひかえ、いがめんちにしか使用していません。砂糖や油は昔高価なものだったので、特別な時にしか使用されていなかったそうです。
参加者の反応が大きかったのは、うっすら赤く染まった煮りんごです。紅玉という皮が真っ赤なのが特徴のりんごを、水や砂糖を使わずにゆっくりと火にかけ、りんごから出た汁だけで煮ています。皮の色で赤く染まっています。
参加者は「なつかしい」「おいしい」「砂糖を使ってなくても味わいがある」と言いながら、料理を味わっていらっしゃいました。参加者に料理の感想を聞く森山さん、レシピやコツを聞かれ、丁寧に答えていました。
中には、津軽あかつきの会に参加したいと考えていた方もいて、森山さんに参加方法を聞いていらっしゃいました。
お腹がいっぱいになったところで、次は弘前城植物園へ出発。
第二部は、ねぷた絵を使用したかざぐるまを作ります。植物園でHIROSAKI_AIRの樽󠄀澤武秀さんと合流。ねぷた絵かざぐるまを使用する弘前城菊と紅葉まつりのフラワーアートについて説明いただきました。
写真後ろで大きく翼を広げているのは、2022年のステージシンボル朱雀です。弘前のねぷた師2名が弘前ねぷたの技法で骨組みを製作しています。竹を使用しているのですが、熱して折り曲げて形を整えていると聞き、さらに実物を見て参加者は驚いていました。朱雀を彩る花の装飾は県外の花景家の協力によるものです。弘前のいいところと、弘前以外の地域のいいところを組み合わせて、弘前市民も携わって一緒に菊と紅葉まつりを盛り上げたいという思いでこのプロジェクトを進めているそうです。
参加者は、植物園内の各会場を見学しながら、かざぐるま制作会場へ。
今回作るかざぐるまは三の丸庭園に飾られます。まつりがはじまったら、完成作品を見に来てくださいね。
かざぐるまは、役目を終えた弘前ねぷたのねぷた絵を使用しています。防水のためラミネートで、片面は光沢、裏面はつや消し加工しています。和紙の質感や染料の鮮やかさ、ロウの透明感が味わい深いです。使用しているねぷた絵の部分によって、色合いや柄が異なるので、どの絵柄で作ろうか参加者は真剣に選んでいました。
ラミネート加工したものを折り曲げ、部品で固定する作業は少々大変でしたが、30分ほどで2個作りました。一つはフラワーアート会場で作品の一部となり、もう一つはお持ち帰りいただきました。まわる風車を見て「私のよく回る!」「どこに飾ろうかしら」とみなさん笑顔。作り上げた達成感でしょうか、それとも童心にかえっていたのでしょうか。
参加者には楽しみながら、津軽の伝統の良さを感じていただきました。中には「自分も伝統を守り、育てていきたい」と考えた方もいて、大変満足いただけたようです。
※プライバシーに配慮し、写真を加工して掲載しています。