研修★食事介助
2022.11.9 - [セミナー・研修]
10月25日(火)・26日(水)の2日間、各事業所の全職員を対象に「食事介助」というテーマで研修を行いました。講師は、職員総合教育研修室 室員の工藤さんです。
口から食べることで、以下の効果があるとされています。
〇脳全体が活性化する
〇内臓が活性化する
〇感覚・運動野が活発になる
人間が食べて飲み込む際、咀嚼(そしゃく/噛んで細かく砕く)、食塊形成(しょっかいけいせい/口の中で唾液と混ぜて塊をつくる)、嚥下反射(えんげはんしゃ/飲み込む)を自然に行っています。
安全に口からの食事をするためには、加齢などによる動作の問題を見逃さず、対策をとる必要があります。
研修では、食事をとる際の正しい姿勢のポイントを学びました。
〇テーブルはイスに座った姿勢で、へそのあたりの高さが適正
〇前かがみの姿勢
〇足底を床に着ける
〇背もたれやひじ掛けのあるイスに深く腰掛け、安定した姿勢を保つ
できるだけ、入居者様自身で食べるように工夫することが大切です。
入居者様が食事をとらない時は、何らかの理由があると考え「お腹がすくまで待つ」「活動的な1日にする」「好きなものを提供してみる」など対策を講じてみましょう。
研修の内容を踏まえたうえで、実際に職員同士食事介助をしました。
食べ物の大きさは適正でしょうか? ひとくちが大きいと、咀嚼、食塊形成ができません。
口へ運ぶ際は下からアプローチし、食べる人の「前かがみの姿勢」をキープします。
上向きの姿勢ではどうでしょうか。少し飲み込みにくかったようです。
自分が介助される役になって、改めて気づくこともあります。今回の研修を活かし、入居者様に楽しく、おいしく、安全に食事の時間を過ごしていただきたいですね。