スタッフブログ

温泉のススメ ~知って楽しむ弘前・津軽の温泉~

2022.12.19 - []

12月10日(土)、サンタハウス弘前公園(弘前市元大工町)で「温泉のススメ~知って楽しむ弘前・津軽の温泉~」を開催し、弘前市民ほか9名が参加しました。
講師は、温泉ソムリエマスターの鎌田祥史さんです。鎌田さんは今回のような温泉に関するセミナーや温泉に関する旅行企画をしている「湯けむり津軽」の代表でもあります。

岩木山麓には嶽温泉や湯段温泉など、江戸時代から湯治場としての歴史がある温泉があります。その一方で、昭和30年頃からボーリング・ポンプの技術が向上したことで、温泉地では源泉確保のための掘削がすすみ、津軽地域では温泉を望む声から市街地で温泉開発が進んだとされています。黒鉱(鉱物)や地下水を求めて掘削したら温泉が出たというケースもあり、今では、ゆう出量が全国4位となっています。
朝風呂対応の温泉が多いことや、浴場の床に寝転がり湯船からあふれ出るお湯を浴びる「トド寝」は津軽発祥の温泉文化だそうです。

また、温泉の泉質についても説明してくださいました。
例えば、「単純温泉」は泉質が体にやさしく誰でも入りやすいとされています。「塩化物泉」は熱もちがよく、身体がぽかぽかすることから「熱の湯」とも呼ばれ、津軽地方に多いそうです。

最後に、鎌田さんは「温泉ソムリエの入浴五か条」を紹介しました。
一、入浴前後に1杯以上の水を飲む
  入浴後だけでなく、前にも水分補給が大切

二、湯舟に入る前にかけ湯をする
  泉質や温度に体を慣らすために、心臓と離れたところからお湯をかけていく

三、一気に長湯せず分割浴をする
  長時間入浴するよりも、短時間の入浴と休憩を3回繰り返す方が湯冷めしにくい

四、疲労回復にはひざ下の温冷交互浴
  ひざ下に「お湯を3分、水を1分」を3~5回繰り返すと末梢血管が広がり疲労物質が排泄されやすくなる

五、頭には濡れたタオルをのせる
  暑い時は水で濡らしたタオルでのぼせ予防、寒い時はお湯で濡らしたタオルで頭の血流を活発に

今回のセミナーでは、津軽地方のさまざまな温泉の豆知識や新情報、あまり見ることができない源泉管理の舞台裏も知ることができ、「勉強になった」「楽しかった」と参加者には満足いただけたようでした。

※プライバシーに配慮し、写真を加工して掲載しています。

Translate »