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令和4年度新入職員9ヶ月目研修

2022.12.20 - []

12月5日(月)、4月に入職した職員を対象に9ヶ月目研修を行いました。講師は職員総合教育研修室 室員の工藤さんです。

「高齢者の肯定的理解」をテーマに、老いをポジティブにとらえる考え方について学びました。
高齢者のイメージを「孤独」「無力」などネガティブにとらえてしまう背景には、高齢者の実態が複雑で分かりにくいこと、メディアの影響により介護に深刻な問題を抱える高齢者の姿の印象が強いこと、年をとることに潜在的に怖れをいだいていることがあげられるそうです。

そこで、研修参加者から高齢者のポジティブな部分を発表してもらいました。「周囲を和ませてくれる笑顔がステキ」「家族や仕事、戦争など過去の話を聞くとためになる」などあがりました。
また、老いを肯定的にとらえている人の紹介や取り組んでいる施設が紹介されました。例えば、東京都の杜の風・上原 特別養護老人ホーム正吉苑では、寝たきりの状態で入所してきても、再びトイレで排泄し、歩けるようになる「自立支援ケア」を実践しています。

最後は、介護作文を読み感想を発表しました。
公益社団法人全国老人福祉施設協議会で実施している「第14回介護作文・フォトコンテスト」の作文・エッセイ部門の優秀賞作品で生活相談員 中村さんが綴った入所者 Nさんとの出来事です。よくぶつかり合っていた二人ですが、Nさんが最期の時に中村さんが感じた慈愛について書かれています。

※介護作文の全文は、以下から見ることができます
作文・エッセイ部門|受賞作品|第14回 介護作文·フォトコンテスト (roushikyo-digital.com)

参加者は、「Nさんが本気で話せる相手は中村さんで、楽しかったのだと思う。あえてぶつかっていたのでないか」「自分も利用者様の価値観や気持ちを大事にして、安心して過ごせるよう頑張りたい」「自分も利用者様の希望に沿えない時に説明して納得いただいた経験がある、その人は今では頼ってくれるようになった」など感想や思いを発表しました。

相手に対し肯定的な気持ち、尊敬する心は相手に伝わります。高齢者に対するポジティブな考え方の大切さを学び、尊敬する心をもって接していきたいと改めて感じた研修でした。

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