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令和3年度新規採用職員6ヶ月目研修

2021.10.1 - []

9月30日(木)、4月に入職した職員を対象に6ヶ月目研修を行いました。講師は職員総合教育研修室の柳田室長です。

まずは、仕事に慣れて「いつもこうしているから、今日もこれで大丈夫」と思い込んだことで発生した事故事例をとりあげ、慣れによる作業の省略化・簡略化は重大な事故を招くことがあるということを学びました。

1件の重大な事故の背景には、29件の軽い事故と300件のヒヤリハット(危うく事故に繋がるような、冷や汗をかき、ハッとする状況)があるといわれています。逆に言えば、このヒヤリハットを共有し、原因を解消することで1件の重大な事故を未然に防ぐことができるのです。

ということで、普段から「異常に気がつく」「『変かも?』と感じる」感性をもち、対応するための訓練「K(危険)Y(予知)T(トレーニング)」を実践。
介護現場の10個のイラストを見て、「事故に繋がるかも」と気づいた部分と対策を発表しあいました。
例えば、こちらの食事の場面です。

職員からは
・コンロに火が付いたままになっていて、Dさんが触れてやけどするかもしれない。コンロから離れるなら火を消す。
・シンクに残飯がそのままになっているので、Dさんが認知症であれば食べてしまうかも。残飯はその都度捨てた方がいい。
・Aさんが目を開いて食べていない。もしかしたら誤飲してしまうかもしれないので、声をかけて確認しながら介助する。
・蛇口からお湯が出る設定になっていれば、コップを洗おうとしたDさんがやけどするかも。蛇口の温度設定には注意が必要。
などあげられました。
その他、「窓が開いたままであれば、Dさんが外に物を投げるかもしれないので危ない」という発表もありました。研修で何度もKYTを行ってきましたが、新しい着眼点です。入居者様や利用者様一人ひとりの状態を想像すると、いろいろな気づきや対策があります。
このように、様々な場面で不安全な行動や環境に気が付く感性をもち、気づいたことにすぐに対処するよう心がけましょう。

最後に、これからも働いていくうえで「働きやすい職場」について考えました。気持ちよく働くために心がけることとして、以下のことが柳田室長から述べられました。
1.あいさつを徹底する
2.小さなことでも感謝の気持ちを伝える
3.ミスを起こしたときは素直に謝る
4.相手の話はしっかりと聞く
5.ポジティブな発言をする
6.報連相(ほうれんそう)は確実に行う
7.必要最低限の仕事は必ず覚える

入職から6ヶ月が経ち、仕事や環境に慣れて一人での仕事も任されるようになるころですが、危険予知の重要性を感じる研修でした。
入居者様や利用者様、上司や先輩、同僚と良い関係を築けるように努めながら
これからも励んでいきたいですね。

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