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ふるさとの人と交流しよう~福島ゲスト、大船渡チンドン寺町一座との交流会~

2021.12.20 - []

サンタハウス弘前は、東日本大震災以来、被災地域の施設に入所が困難な高齢者を受け入れており、この10年で岩手・宮城・福島から延べ200名を受け入れ、現在も50名がサンタハウス弘前で暮らしています。
長期間帰れない事態が続いたことから、2018年から故郷に近い市町村へ入居者様を帰すための「帰郷支援事業」も始まり、数名が帰郷した例もありましたが、地域によっては地元施設は空きがなく、またコロナ禍で移動も難しくなっています。

福島県からの入居者様は以前から福島の方とオンラインなどで交流会を開催していましたが、今年度は、岩手・宮城の方にも地元の人との交流ができないか模索したところ、日本財団の助成を受け、先日、気仙沼市在住の若者と交流会を開催することができました。他にも、避難元地域住民との交流を目指した弘前市内の小学校児童とのオンラインコンサートなども実施しています。

感染症対策による制限も少しずつ緩んできたところで、12月18日(土)、直接ふるさとの人と対面する機会を作りました。
福島県から福祉関係者3名を、岩手県大船渡市からチンドン寺町一座をご招待しました。

前半は福島県からのゲスト3名による、福島交流会を実施。
福島民謡「相馬流れ山」とともにゲストが「出陣」。

3名は福島県相馬市・南相馬市でケアマネや介護施設の理事長等を務めていらっしゃいます。
この衣装は、福島県相馬地方で行われる祭典「野馬追」で使用されるものです。野馬追の説明とともに、相馬地方の民謡「相馬盆唄」盆踊りを披露。被災地からの入居者様も一緒に踊りました。

また、「この機会に故郷の様子を聞いてみましょう」と投げかけると、入居者様から「原町はどうなりました?」「鹿島は何か変わりましたか」と質問が次々飛んできます。ふるさとの様子を直接聞くことができ、入居者様も望郷の念が強くなった様子です。

最後に「これからも元気でいてください。ふるさともだいぶ変わりましたが、戻って来られるのを楽しみにしています」と相馬名物みそまんじゅうのお土産が手渡されました。

交流会の後半は岩手県大船渡市から、チンドン寺町一座による公演です。
一座は、チンドンコンクールや全国チンドン競演会などで6回優勝している実力派。「生涯現役」を合言葉に活動されています。入居者様は一座のことをよくご存知で、来訪を楽しみにされていました。

登場とともに大きな拍手!
太鼓と鐘が特徴的ですが、サックスとクラリネット、ギターも賑やかに、なつかしい曲が演奏されます。若いスタッフは千昌夫「北国の春」しか知っている曲がなかったようですが、軽快な口上と心に響く音楽に、手拍子とリズムが止まりません。
大船渡で結婚式などでよく歌われるという「祝い唄」というのでしょうか。その曲が大黒様の手踊りとともに流れた時は、入居者様も体が自然に動いたようで、本当に楽しそうに踊っていらっしゃいました。

20曲くらい演奏していただいたでしょうか。ずっと盛り上がりっぱなしです。腕も上がりっぱなしです。

感動してずっと泣いていた方、足も使って手拍子されていた方、驚いたことに寝たきりの方も手拍子されていました。
入居者様にとっては懐かしい音だったことでしょう。我々チンドンになじみのない弘前のスタッフでも、演奏の圧倒的なパワーに太平洋の海の音が聞こえるかのような感覚を覚えました。

外部から人を呼んでイベントを行うのは実に2年ぶりということもありましたが、入居者様はゲストの来訪を心から楽しみ喜びました。

※福島交流会は「令和3年度福島県県外避難者帰還・生活再建支援補助金」採択事業の一環で実施されました。
※チンドン寺町一座公演は2021年度日本財団事業の助成を受け「岩手県・宮城県から避難入所した要介護高齢者の帰郷支援」の一環で実施されました。
※イベントはステージと客席を2m以上あけ、十分な換気と間隔の確保をしたうえで実施されました。
※プライバシーに配慮し一部写真を加工しています。

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